2011年12月19日月曜日

JISQ9100:2009認証取得に向けて

RMIでは、JISQ9100認証取得支援を開始するため、
研修会、個別コンサルを実施しています。
今回は、9100の特徴と特有の概念について紹介します。

JISQ9100のマネジメントシステムは、
航空分野の製品特性から、決められた品質の製品が
決められた手順で製造され、
決められた納期で提供されることおよび、
その状態が継続するための管理を要求しています。
以下に具体的にその特徴をまとめました。


■特徴1.要求事項適用の順位
要求事項の適用順位は、
法令・規制要求事項>顧客要求事項・契約内容>JISQ9100要求事項
>ISO9001、企業の定めるQMS要求事項
となります。
顧客要求はJISQ9100要求事項の上位となります。

■特徴2.適合製品を納期通りに納める
製品の適合性は当然のこととして要求されますが、
これと同等に納期通りの引き渡しを確実に実施することを要求しています。

■特徴3.製品実現計画の強化
製品実現の計画として、
7.1.1プロジェクトマネジメント 

7.1.2リスクマネジメント
7.1.3形態管理
7.1.4作業移管の管理についての要求事項

があり、計画の段階からの品質管理を重視することが要求されます。

■特徴4.購買、外注先の管理
サプライチェーンの末端まで顧客要求事項を徹底することが要求されます。
適合性を示す検査表については、適合の根拠となる情報の管理まで含まれます。

品質納期安定のために、いったん決められた製造工程には変更管理が求められます。
この変更管理は外注先も対象となり、初回製品検査(First Article Inspection:FAI)の後に
実際の製造にかかるため、簡単に変更することはできません。


したがって、いったん工程に組み込まれれば、簡単に変更されることはないと言え、
これが航空宇宙産業の考え方です。

更に、ボーイング、MRJ、ホンダはジェット機の製造を開発段階から量産段階に
移行しつつあり、今が業界参入のビッグチャンスと言えます。
是非、JISQ9100認証取得についてご検討ください。

詳しくは、ホームページをご確認ください。