2010年12月22日水曜日

現場を変革する手法

12月に「受注の伸び悩む中、現場をどう変革するか」というテーマで研修会を開催した。
目的は管理手法の会得により管理レベルの向上とコスト競争力を強化するにある。
実際には参加者に自社に「実務的な手法と知識」を持ち返って活用してもらうことにある。
なにせ、現状では中国や東南アジア諸国など海外のレベルが急速に上っていることの認識を
実感し、競争に負けないよう頑張るしかないのだ。

内容は①自己紹介②自社のQCD体制の自己評価③整理整頓の意味(2S3定)
   ④5なぜ⑤ムダ作業を見抜く⑥工場管理の基本と課題など。
   すべてをチーム演習で実施した。

最初は静かに始まったが、実践が進むにつれ討議が活発化し熱気で会場がむんむんしてきた。
アンケートによれば、色々と得たものは違うが、平均点以上のご評価を受けた。

論語に「子曰く、学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あや)うし。」
(学んでも考えないと物事ははっきりしない。考えても学ばないと独断に落ちって危険)
とあるが、研修に参加された人たちが、学ばれた何かを仕事の中に考えて活かして頂ければ
この研修会の価値はあったといえるだろう。

次回は内容を分けてさらに深掘りしたシリーズ物も考えたいと思っている。

                       アール・エム・アイ 江嵜 為丸

前向きな愚痴

こんにちは。RMI田邉です。

忙しくってそれどころじゃない、上司の理解がなくて進まない、
メンバーが動いてくれない。
組織内ではこんな声がたくさんあると思います。
タイムマネジメント、上司を動かす教科書等々、
巷には問題解決のための参考本がいっぱいです。
これ!というものがないのは、
どの手法もなかなか効き目があらわれないからなのかもしれません。

先日「(現状を)何とかしたいので、
これからどうすればいいのか一緒の考えてほしい。」とのご依頼のもと、
メンバー4人で今後のことを話し合うことにしました。

「今後のこと」といいながら、実際は現状の愚痴が
どんどん出てきます。もう止まらない。
止まらない愚痴を聞いているうちに、
みんな同じ現象について愚痴をいっていると気づきました。

「4人がいろいろ試しても変わらないのだから、
これは解決できないことやよ。あるを前提ですすめよう。」
をきっかけに、話し合いはとても前向きなものになりました。

解決したいけど、何とかしたいけど、
どうにもならないことがあったとき愚痴がでてしまします。
本当にどうにもならないのだったら、どうにかしようとしないで
あることを前提に、どうするかを考えることが大切なようです。

2010年12月13日月曜日

ISO(JISQ)31000 リスクマネジメントー原則及び指針ー

こんにちは。RMI田邉です。

昨年11月に発行されたISO31000の翻訳規格JISQ31000が
今年9月に発行されています。
2011年1月号のアイソスで特集が組まれていて、
JISQ31000の活用方法がわかりやすく説明されています。

この規格の興味深いところは、リスクマネジメントの導入が
組織のミッションや経営方針との関連づけからスタートすることと、
リスクを目的に対する不確かさの影響
(影響とは期待されることから好ましい方向及び/
又は好ましくない方向に乖離することをいう。)と定義しているところです。

リスクマネジメントといえば、好ましくない状況回避のため、
リスク分析・特定から対応を定め運用していくと考えがちですが、
複雑な環境下での組織運営に役立つリスクマネジメントには、
組織目的との整合性とリスクを好ましくないものだけとしない視点が重要になるようです。

この新しい概念を取り入れた31000を活用することで
組織は「目的達成の可能性を増加させる。」ことができるようです

規格の閲覧は日本工業標準調査会で可能です。
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html

2010年12月8日水曜日

コミュニケーションが生まれる時

こんにちは。RMI田邉です。

安藤忠雄さんが、「不便がコミュニケーションを生む」と言われていました。
「FAXやメールを使うんやったら、直接相手に会ったほうがいい。」
共同作業は直接会うことが大切であると力説されていました。

打ち合わせや資料のやり取りをメールですることは、
とても便利で効率的なように思います。
私もメールを便利に活用していますが、私の「便利で効率的なやり取り」からは
「何か生まれた」ということはなかったことに気付きました。
その代り、会って話しているうちに「こうすればいいんじゃないの!」
となることが多いことにも気づきました。

世の中に便利で効率的なコミュニケーションツールがたくさんありますが、
私は会って話す方が何かを生む環境を作りやすいということなのでしょう。

以前、会社に喫煙ルームがなくなったとたんに人事情報が入ってこなくなった
という話を聞いたことがあります。
「タバコを吸う場所に集まってくるときには、役職や部門を超えた
コミュニケーションが生まれていたことに無くなって初めて気づいた。」
と言われていたことが印象的でした。

今のオフィスは、意識的に人が集まる場所を作っているようです。
それは会議室などの業務をする目的の場所ではなく、
コーヒースペースを通路に設置するなど、自然に人と人が直接会える空間づくりだそうです。
目的のあるなしにかかわらず直接会って話すことは、とても貴重な時間なのだと思います。

2010年12月7日火曜日

JISQ9004:2010が発行された

JISQ9004:2010が発行された。付属書などを入れて約60ページほどの大作である。
組織の持続的な成功のための運営管理ー品質マネジメントアプローチとある。

ある会社が有料の解説セミナーを開催されたのでくわしく勉強することと説明の方法を学ぶため参加した。

1. 組織の実績(利益)の継続的改善と成功を目指している。
2.利害関係者と社会、環境とのバランスの考えが入ってきた。
3.基本にISO9001の8原則がそのまま入っている。
4.指針であり認証ではない。
5.組織の管理者のテキストとして有効。
6.自己評価ツールが付属書Aに入っている。 など解説を受けた。

品質に、企業の社会的責任(CSR)を含め、色々なことを詰め込んだ感じだ。顧客重視だけから利害関係者全体へと関心が広がっており、何を優先するのかは企業に任されることになる。
この通りできれば、企業は永続するということなのだが実際に実行はなかなか難しいというのが私の実感だ。
老舗はこの通り実施してきたのだろうか?もっと簡単なことを大事にしてきたのではないか?

しかし、部分的に応用できるところはある、例えば付属書A自己評価などは面白そうだ。
テキストとしても応用価値はある。一度原文をお読みになり、関連してISO26001などを読まれたらどうかと思う。


                                  アール・エム・アイ  江嵜

2010年12月1日水曜日

JISQ15001 プライバシーマーク

こんにちは。RMI田邉です。

JIPDECによるプライバシーマーク付与事業者向け研修会が
10月から全国7か所で開催されています。
ガイドラインの第2版が発行されたり(http://privacymark.jp/news/2010/0917/index.html)
ロゴマークの登録番号などの表示方法が変わるなど、
登録事業者一万件を超えたプライバシーマーク制度に、いろいろな動きがあるようです。

認定支援や維持管理のお手伝いをする私達にとっては、先日発行された
「個人情報保護マネジメントシステム実施のためのガイドライン」が気になるところです。
書籍チラシによると”「審査の着眼点」を掲載”しているらしく、
JIPDEC審査員さんは”審査基準を掲載している”と言われていますので、
これは活用しなければと思っています。

企業の管理責任者、事務局の方には、日々の運用もさることながら
教育訓練と内部監査の実施が、大変なのではないでしょうか?
(2年に1回の審査なので、内部監査はついつい忘れてしまうのですよね。)

教育訓練の資料として私がよく紹介するのは、経済産業省(METI)のHPにある
「個人情報保護法の解説ビデオ」です。↓
http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/privacy/
(このページには経産省のガイドラインなどたくさんの情報が載っています。
ビデオデータは一番最後です。)

その他に中小企業庁関連の(財)ハイパーネットワーク社会研究所のHPでも
情報モラルの啓蒙ビデオを見ることができます。
http://www.hyper.or.jp/staticpages/index.php/moral/#contents
http://www.hyper.or.jp/moralvideo/video2/
http://www.hyper.or.jp/moralvideo/video1/

情報漏えいの原因は「ついうっかり」も含む人為的ミスが一番多いという現実があります。
取り扱う情報を大切にする気持ちを忘れないように、
日々の教育で啓蒙し続けることが大切なのだと思います。
プライバシーマーク認定に取り組むことが、「情報漏えいをしないさせない組織づくり」
のいいきっかけになれば、日頃のつらい運用管理も少しは報われるのではないかと期待します。

2010年11月24日水曜日

どうする!内部監査!!

こんにちは。RMI田邉です。

10月から3月にかけて、内部監査のご依頼や監査員研修をすることが多くなります。
「せっかくなら効果のある内部監査を!」と思うのですが、なかなか難しい課題です。

企業で事務局をしていた時に内部監査の準備で頭が痛かったことの一つが
チェックリストの作成でした。
毎年同じチェックリストだと面白くないので、何とかしたかったのですが、
どうしていいのかわからず、あれこれ考えているうちにタイムオーバーとなり
前年のものをちょっと手直しして使ってしまう~になっていたのです。

昨年QMSの内部監査参考図書を見つけました。
「図解ISO9000プロセスアプローチ内部監査パフォーマンス改善のための効果的な監査の進め方」
というとても魅力的なタイトルの本です。
内容もとても魅力的で、最後の章に監査チェックリスト質問例があり
「適合性の確認」と「有効性の確認」のための質問をまとめてくれているのです。
この質問例は、きっとチェックリストの見直しに役立つと思います。

また「ISO9001/14001内部監査のチェックポイント200 有効で本質的なマネジメントシステムへの改善」という、9001と14001両方の内部監査お役立ち本もあります。
この本には、業務部門別と共通事項の具体的な監査のチェックポイントが200項目まとめられています。
「この工程、この活動をポイントに今年は監査をしよう!」という時の助けになると思います。

中小企業のためのISO9001 何をなすべきか

こんにちは。RMI田邉です。

「中小企業のためのISO9001 何をなすべきか ISO/TC176からの助言」2008年改正対応版を
やっと入手しました。
9001の2008年版が追補改正で大きな変化がないように、「~9001何をなすべきか」も
前版と大きな変化はありませんでした。

2000年版の「~9001何をなすべきか」は、企業の事務局として使っていた時代からのもので
「どうしてこんなところにマーカー引いているのだか・・・」「この記号は何?」
という状態のため、2008年版の購入で「きれいになって気分一新」となりました。

この本は規格要求事項の項番ごとに、タイトル通り
「何をしなければならないか」をわかりやすく解説されています。
これから9001を構築する事務局、管理責任者の方にはもちろんおすすめの1冊ですが、
2代目・3代目事務局、管理責任者の方にも自社9001の再考のために
ぜひご活用いただけるものだと思います!

2010年11月22日月曜日

”「慣れること」に慣れるな

こんにちは。RMI田邉です。

 ”「慣れること」に慣れるな”
「渋沢栄一100の訓言」規律を学ぶための教えの一つです。
著者 渋澤健氏によると、
精進につながる習慣はいい結果をうむが、マンネリになる習慣は悪い結果しか生まない
ということだそうです。

ISO事務局をしていた頃、慣れからのマンネリ(形骸化)の沼に沈みそうなとき
目を覚まさせてくださる人が社外に二人いました。

一人は構築を支援してくださったコンサルタントさん。
定期的に電話やメールで私の近況を確認され
いつも「それば素晴らしい!」と励ましてくださいました。
単純な私はこのフレーズを聞くと「私ってやれるやん!」と思え、
新しいアイデアを試そうと思えるのでした。

もう一人は審査員さん。
年に1回の審査時に、規格や運用の不適合の解説の中から、
「明日からこれやってみよう!」と思わせる気づきとやる気をいただけました。

もちろん社内にも強力な仲間がいて
昼食のとき、私のアイデアの検証役になってくれました。
行動の鮮度を保つために、私は気にかけてくれる「いいブレーン」の存在が必要なようです。

今の目標の鮮度を保つためにも、やっぱりいい仲間が必要です。
いい仲間を持つためには・・・。
仲間に飽きられない自分でいることが必要なのでは!やっぱり精進なのですね。

2010年11月19日金曜日

自分の強みを考える

こんにちは。RMI田邉です。

先日「コミュニケーションの活用によるチーム力の向上」というタイトルの研修を行いました。
グループワークや講義から、自分がチームの中でどんな影響力を発揮し
問題解決に役立つのかを考えていきました。

グループワークを観察していると、それぞれの人の強みがよく見えます。
振り返りのタイミングで、観察者として感じた各自の強みをフィードバックしていて
「?私の強みってなんだろう?」と、作業の手が止まってしまいました。

今回のような研修に受講者として参加し、講師の方からもらうフィードバックや、
日常の業務で教えてもらえる私の強みは、大体が私が持つ私への感想と違い
「いいほう」に離れているので、落ち込んだ時の元気の素になっているのですが、
「元気の素」ということは「自分の本当の力」とできていない証拠のように思えてきます。

自分の強みが本当に分かって、これを効果的に活用できるようにマネジメントできれば!

まずは自分の強みを見極めることから始めたいと思います。
自分の観察者は近い未来の自分です。
しっかり観察してもらうためには、観察の材料を見える形で残していかなければなりません。
これからは、このブログを使ってその材料を残していこうと思いつきました。

2010年11月16日火曜日

企業の社会的責任 どう取り組む?

こんにちは。RMI田邉です。

ISO26000が発行され、組織の社会への責任ある行動は、
今後ますます強く求められるようになってくると思われます。
特に企業にとっての社会的な評判は、
組織を運営していく上で、大きな影響をおよぼすことが予想されます。

「でも企業の社会的責任って具体的に何をするのだろう?」
なかなか具体的なイメージがわかないです。
ISO/SR国内委員会のサイトには、そんな疑問に答えてくれる情報がアップされていました。

まず1つ目
”やさしい社会的責任-ISO26000と中小企業の事例-<解説編>”
には、ISO26000のポイントが分かりやすくまとめられています。
http://iso26000.jsa.or.jp/_inc/top_iso/2kaisetsu.pdf

そして2つ目
”やさしい社会的責任-ISO26000と中小企業の事例-<事例編>”
には、項目ごとに実際に企業が取り組まれた活動内容が活動のヒントと一緒に紹介されています。
http://iso26000.jsa.or.jp/_inc/top_iso/3jirei.pdf

是非ご活用を!

2010年11月15日月曜日

トイレからの発信で成功!

急に冬が近づいて来た感じがします。
皆様御変わり御座いませんか。

先日、京都のソフトコム株式会社を訪問した。この会社は広くIT関係を業とされており、
ホームページ作成でもお世話になったことがある。以前KSR(京都発信:企業の社会的責任CSR)
活動を主体的に進められ、今春プライバシーマークも取得された。
弊社がご縁があってこれらの取得のお手伝いをさせて頂いた。

ソフトコム社のユニークな活動の一例はトイレにもある。会社には男女4箇所のトイレが
あるそうだが、その中に丁度数分で読める程度のS社ニュース(A4位の大きさ)が張られているのだ。
そこには責任者のメッセージや活動状況の他に、従業員の感想などが合わせて書かれている。
いくたびに内容が進んでいるのでおそらく高い頻度で更新されているにちがいない。

トイレで用を足している間に読める程度に書かれている。長すぎず短すぎずである。
私も学生の頃、トイレに英単語を張りつけて必死に憶えたものだ。
こんな経験を持った方が応用を思いつかれたに違いない。

トイレの中に貼り出すことの効用は他にもある。社内掲示板なら、外部の人はまず見ることはない。
社内に外部に人が立ち入ることは原則禁止されているからだ。しかし、トイレは違う。
外部に活動を伝えているのだ。いいところに目をつけたものだと感心する。

「おかげさまで、KSRの活動もプライバシーマークの活動も社員1人1人に認識され、
うまく進んでいます」 社長の中道さんは満足そうに語ってくれた。

ソフトコム社は今後京都のCSR活動のモデル企業になっていくに違いない。
いうまでもなくCSRの活動は他社に自社の立派さを自慢するものではない。
それは企業活動そのものであるからだ。
そして結果として企業が永続していくことになるのだ。

                         アール・エム・アイ    江嵜 為丸

2010年11月12日金曜日

マン・レイ展


江嵜です。
大阪国立国際美術館で「マン・レイ展」が開催されていたので出かけた。
上記の写真はチケットである。
マン・レイは1890~1976年に活躍した米国の写真家である。
私が関心を持ったのは、ソラリーゼーションという写真技術の開発者であることと
その現物が直に見られるということであった。
この技術はご存知の人も多いと思うが、白と黒の反転をうまく利用して作品のイメージを
がらりと変えるもので、私もいつの日かものにしたいと思っている技術である。
作品は見事なもので、さすがと感銘を受けた。
一般に写真などを展示する場合は大きくしないと見劣りがするものだが、
展示されている写真は大きくないにもかかわらす極めて強い印象を見る人に
与えていた。ジュリエット・グレコのポートレートはわずかに10cm程度?しかない
にもかかわらずである。
彼の写真は、被写体の内面に肉迫しているからにちがいない。
マン・レイが活躍した時代にはデジタルカメラはまだ無かった。もし今の時代に生きていたら
どんな作品を創造するであろうかと想像するとワクワクしてくる。
展覧会は11月14日まで。お奨めである。
                                 アール・エム・アイ  江嵜為丸

2010年11月10日水曜日

ドラッカー

こんにちは。RMI田邉です。

最近書店に行くと「ドラッカー」でいっぱいです。これは間違いなく岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」通称「もしドラ」が100万部という大ヒットになったからです。

「この表紙では電車で読むのはちょっと恥ずかしいけど内容は面白いよ。」わが社に「もしドラ」が持ち込まれたのは、まだこんなブームになる前のことでしたが、今では等身大(?)のみなみちゃん(「もしドラ」主人公)が本屋さんに飾られているくらいです。

「もしドラ」が引き起こしてくれた「ドラッカーブーム」のおかけで、「マネジメント」という言葉が一般化されてくるのではないかと感じています。マネジメントを研究している私としては精力的に取り組まねば!とマネジメントへの思いを新たにしています。

現代思想2010年8月号に「コンサルタントの条件」として1970年ギボンズのドラッカーへのインタビューが掲載されています。
ここでドラッカーは、「強みを知るとは、誰もが人としての成長を手にするプロセスそのものである。同時にいかにして強みを現実に適応しうるかをも知らなければならない。弱みが克服可能とは考えない。」と言っています。
また、「人には自分が何者かを他者に理解してもらう責任がある。」
「組織は理解と信頼の上に成り立つもの」「理解のないところに信頼はない」「若い人ほどそんな基本を知らない。」と続けています。
確かに、集団で活動するために他者に自分を理解してもらわないと何も始まらない、こんな基本的な考えを私は大切に思っていませんでした。ドラッカーがなぜ世代や組織を超えて読まれるのかは、こんな基本的で大切なことを気づかせてくれるからなのかもしれません。

最近「どのようにして組織内のコミュニケーション力を強化しチーム作りをしていくのか」と相談されることが多くなりました。研修や企業の会議支援を通じてこの問題に取り組んでいます。
これからは、このドラッカーの言葉を理解し生かしていこうと思っています。

2010年11月8日月曜日

ISO26000発行

こんにちは。RMI田邉です。

11月1日にISO26000が発行されました。日本語版については、準備中とのことで
発行予定が決まり次第、ISO/SR国内委員会のサイトで発表されるようです。

DISは、ISO/SR国内委員会のサイトで日本語版が確認できますので、
もうしばらく、こちらで待っておくことになるのでしょう。
http://iso26000.jsa.or.jp/contents/document.asp

ダイヤモンド社「経」2010年10月号(No.108)に
「借金してでも社会貢献にハマる若者たち」というタイトルの記事が掲載されていました。
竹井善昭氏の記事なのですが、いま高校生や大学生を中心に巻き起こっている「ブーム」なのだそうです。

今の若者は、車や服にお金をかけないから一見お金を使っていないように見えるのですが、
NGOの現地活動を体験するスタディツアーが人気だったり、
CSRや社会起業家に関する有料セミナーに参加したりと「社会貢献=カッコイイ」になっているそうです。
チャリティーイベントを企画してカンボジアに小学校と診療所を作ったギャル男くんがいるそうで、
カッコイイと思うだけでなくしっかり物にすることろは、本当にカッコイイと思いました。

アメリカでは、今年NPOが文系学生の就職先第一位になったそうです。
日本でも社会貢献をしたいと就職先にNPOを選ぶ学生が増えているそうです。
これからは、社会貢献が背景にない企業は取り残されていくのかもしれません。

2010年11月6日土曜日

JIS Q 9004:2010

こんにちは。RMI田邉です。

JISQ9004:2010が発行されました。昨年からアイソスなど雑誌や関係者のHPで
内容や活用手法についていろいろな情報が発信されていたのに
なかなか「現物入手」できなかったので大きな期待を持ってページを開きました。

2010年版は「組織の持続的成功のための運営管理-品質マネジメントアプローチ」と
タイトルも一新され、厳しく複雑に変化する環境におかれているわれわれが、
継続的に成功するためには、顧客や利害関係者の期待に応えられる組織となることが不可欠で、
9004:2010はその支援のためにつくられたそうです。

本文は「難解な日本語がなくわかりやすい!!」とは言えませんが、付属書A「自己評価ツール」は組織の現状分析や運用効果の確認に「即使える!ツール」になっています。
品質マネジメントの各要素を5段階評価する一覧表を使って現状の点数をつけ、レーザーチャートに落とし込むと組織の強みと弱みが一目瞭然です。付属書Cには9001:2008との対比表が乗っていますので、どの項番に働きかければいいのかがわかります。
管理責任者、事務局には、頼もしいアイテムになると思います。

それだけでなく、9001を認証されていない企業にも9004:2010の付属書A「自己評価ツール」は活用できます。組織の強み弱みを「見える化」できるこの「即使える!ツール」を是非組織の持続的成功のために役立ててください。

JISQ9004:2010は、日本工業標準調査会で閲覧ができます。
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
購入は、日本規格協会で!
http://www.jsa.or.jp/

2010年10月19日火曜日

部分と全体の関係

こんにちは。RMI田邉です。

私は、中学生時代に所属していた吹奏楽部のOBバンドに入っています。
「年に1回はステージで演奏しよう!」と、毎月1回メンバーが集まって練習をしています。
今年も演奏できる機会を得たので、本番前の駆け込み練習が始まりました。

もちろんプロの演奏家集団ではありませんので、簡単な曲でもなかなか出来上がりません。
原則は、最初に各自が自分のパートを練習し、
それができてから合奏して微調整をするなのですが、
実際は「なんかよくわからへんこの楽譜・・・。いっぺん合わせよう!!」と
強引に合奏してしまうことが多いです。

各自がまだまだちゃんと演奏できないのですが、合奏して、みんなのメロディーを聞いてみると
不思議と自分の楽譜がわかりだしたりします。

先日もこの方法で「なんかよくわからへん楽譜」が「まあ次までには、なんとかなりそう」にまで
持っていくことができました。

全体と部分の関係を不思議に思っています。
全体は部分の集合で、部分にないものは全体にもないという考え、
また、全体は部分の集合以上のものであるという考え。
私は、部分のつながり方が集合に対して「部分の集合だけでない」何かの影響を与えるように感じています。

我がOBバンドは、いつもこの部分のつながり方をポジティブに運用して、(というよりは、時間がないので何とかしなくっちゃという焦りで、とても集中して合奏するという運用のため)
「各自の実力の集合体」以上の集合体になっているのではないかと感じています。

緊急時の業務継続

こんにちは。RMI田邉です。

先日、電車乗継の待ち時間を利用して昼食をとろうと駅中の喫茶店に入りました。
お昼どきだったので店内は満席で、人の出入りもあり、3人いた店員さんは忙しく動いていました。

私が注文した食事をおいしくいただいていた時、急に店内がザワザワしはじめました。
振り向くと店長らしき人が、厨房と店内のスタッフを集めて話をしています。
みんなの表情からトラブルが発生したことがうかがえました。

しばらくして、店長らしき人が、お店に入ってくるお客さんに
謝罪しながら営業をストップしていると告げていました。
どうもお客さんから注文を受ける端末(ハンディターミナル)が故障して、
厨房に連絡がいかなくなったようでした。

「ハンディターミナルが故障したのなら、昔みたいに注文用紙に記入して厨房に持っていけばいいのに・・・」と思うのですが、そうできない理由があるのでしょう、
結局お昼の営業をお休みするというとこになっていました。

情報技術の発達とそれを活用できるおかげで、便利になったことがたくさんあります。
今この技術が使えなくなると、間違いなく私も今日の喫茶店のように
「稼ぎ時にお休みしなければならない」という事態に陥ります。
そんなことのないように「もしも!」のための対策をいつも考えておかないといけないのですね。

中小企業庁では、中小企業向けの「もしも!」対策として緊急時企業存続計画や
事業継続計画についての支援を準備されています。
簡単な現状診断もありますので、「もしも!」対策への第一歩に活用しようと思います。

(中小企業BCP策定運用サイト)http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/index.html
(診断はこちら)http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/contents/level_a/bcpgl_01_3.html

2010年10月2日土曜日

ミッションと経済の両立




倉敷中央病院の新館(地上14階地下1階、右写真の高いビル)が完成し10月1日から診療を開始した。
前の会社の同期生達と一緒に相田副理事長のご好意で新館など
案内していただく機会を得た。

約40分ほどの病院紹介の後,病院の外来から、新しい手術室、
入院病床(李登輝さんが入院された時の部屋を含む。なんと一日2万円で入れる!)、アメニティゾーン、アトリウム、屋上庭園などを見せていただいた。

前も一度ご案内戴いたことがあったが、さらに大きく、広く、快適になっていると感じた。
これからも、さらに通路の拡張、旧施設の継続的な改修などを継続的に進めるとのことだ。
私の通っている病院もいいと思っていたが、ずいぶん差がある。
相田さんの話では西欧にはもっと素晴らしい病院があるので、ここは東洋一を
目指すことにしたそうだ。

創設者である大原 孫三郎氏と岡山孤児院創設者である石井十次氏との対話が紹介された。
石井氏が[もうすこし信仰を・・」というと大原氏は「もうすこし数字を」と答えたという。
ミッションと経済の両立がこの病院の持続可能性のポイントであると相田氏は力説された。

企業経営のご参考になる話を聞かせて頂き感謝である。

                                          江嵜 為丸


2010年9月23日木曜日

ISO26000

こんにちは。RMI田邉です。

9月3日の日経新聞夕刊にISO26000の記事が掲載されました。
ISO26000は企業だけでなく、公的機関、非営利組織なども含めたすべての組織を対象とした
「組織の社会責任」の概要を明確にした国際規格です。
このISO26000が、早ければ11月についに発行される予定だそうです。

RMIでは、2007年からCSR(組織の社会責任)についての活動を進めてきました。
ISO26000の動きを受けて、CSR(組織の社会責任)について、また精力的に取り組んでいきます。

活動の新情報はブログで公開していきます。

いい仕事をするとは。

こんにちは。RMI田邉です。

昨日、大阪の経営者や行政機関の方々と
「いい仕事をするとはどう言うことなのか」
について意見交換する機会がありました。

いろいろな考えが出たのですが、
「いい仕事」とは人の役に立つことであること、
職業は道具であって、この道具を使って人の役に立つ働きができることが
いい仕事ができたことではないかという考えになりました。

「人を動かす力」とは他者のためになることを常に真剣に考えている人が発揮できる能力であると
組織内コミュニケーションの名著「影響力の法則」は言っています。
この「人を動かす力」を発揮できる人がいい仕事をできる人なのでしょう。

相手が価値を置く何かを提供することによってこちらは求める何かを得ることができる。
いい仕事をすることとは、この互恵性を活かすことに大きく関係しているように思います。
品質マネジメントの8つの原則の最後の項目には、組織と供給者との関係について
「両者の互恵関係は両者の価値創造能力を高める」とありますが、
組織と供給者との関係だけでなく、組織と組織のすべてのステークホルダーとの関係まで
広げて考えていくことが大切なのではないかと思います。

2010年8月31日火曜日

挨拶が印象的


残暑厳しい毎日です。皆様お変わり御座いませんか?


先週、京都商工会議所主催により、京都の加工会社である、(株)パールトーン様(国松照朗社長)の工場見学をする機会を得た。(写真は正面)


印象深かったのは、第一に従業員の皆さんが、仕事の手を止め、「いらっしゃいませ」のご挨拶とともに立礼してくださったこと。仕事に集中している時に、立礼するのは面倒で、仕事の中断によるリスクがある。しかし、気はずかさと暖かさがつたわってくる。長い間の教育のたまものであろう。経費が掛かっているのだ。しかしそれ以上に業績を支えているに違いない。挨拶が出来るようになりたいと自然に感じさせられる雰囲気だった。


第二にはがき大を含む社長の手書きのメッセージなどがいろいろなところに貼ってあったこと。

小さいだけになんだろうと読みたくなる。なかなかに含蓄のあることが書かれていた。色々あったが、

一つだけ勝手にご紹介すると、「大切なのは今日どうだったか?です。今月どうだったかは、今日やったことの合計です。ところで、今日はどうでしたか?」(記憶によるので多少の違いはご容赦)。


今日一日を大事にがんばらねばという気にさせられる工場見学でした。


(株)アール・エム・アイ  江嵜為丸










2010年8月28日土曜日

ベクトルを合わせるとは

こんにちは。RMI田邉です。

9001基礎講座で規格要求事項を4つのプロセス
(●経営者責任のプロセス●資源運用管理のプロセス
●製品実現のプロセス●測定分析及び改善のプロセス)に分け、
それぞれのプロセスが求めてるものは何かをグループで検討する演習をしています。

報告された各グループの検討結果をみて、受講者の1人が
「自分の業務や組織の規模によって規格要求事項の解釈の仕方が違うんですね。
人の感じ方がこんなに違うとは思いませんでした。
会社に帰って、みんなで今のQMSの仕組みをどのようにとらえているのか
話し合ってみるのも大切なことですね。」と話されていました。

「みんなの思いのベクトルを合わせることで、力を集約し
 目標達成につなげましょう。」と言うことがよくありますが、
「ベクトルを合わせる」とは、具体的にはどうすればいいのか難しいところです。

講座演習の時に受講者と意見交換をしていて、今していることについて
感じていることを話し合って、確認し合って、話し合って、確認し合って、
この作業の繰り返しが「ベクトルを合わせる」ことに役立つのだと感じました。

「会議を行うこと」は、この「話し合って、確認し合って」の作業の1つにあてはまるのでしょう。
わが社の会議は、みんなのベクトル合わせになっているのか?
検証してみなければいけません。

2010年8月21日土曜日

花火



皆様お元気ですか?
何時までも厳しい暑さが続いています。


京都では熱中症で倒れる人の半分が私のような65歳以上ですが、先日のテレビでは

若い方もお亡くなりになっておりましたので皆様涼しく、水分の多い生活をなさってください。


花火のシーズンも終りになってきました。

昨日の平城遷都1300年祭の花火をご覧になった方もいらっしゃるかとおもいます。

わずかにと言えば失礼ですが200発ではあっという間に終わったことでしょう。


過日、写真仲間の誘いで淀川の花火大会に行って来ました。

新しいデジタルカメラでどんなものが取れるか試したいといのが動機。

2005年には2万発といわれた打ち上げも今年は発表されず。

人の話ではざっと3000発だったとのこと。今年はあのPLも2万(一時は12万)といわれ

経済不況の影響なのか激減しているようです。ただ人出は50万人とも言われ、そのすごさ

は実感しました。


結果は久しぶりで勘が鈍っていて苦労は報われませんでした。

花火の写真のポイントは花に芯があることと教えられてきましたが、

これが結構難しい。花火が開いてしまうと芯は消滅しているので写らない。

予想してシャッターを押すのですが、大体早いか遅れてしまう。

失敗の理由を良く反省して次回に活かせば苦労のし甲斐があったと言うものです。

(仕事も同じ・・ということでしょうか)






                                          江嵜 為丸












2010年8月17日火曜日

企業の目的

こんにちは。

暑い毎日が続いておりますがお変わりありませんか。


企業特に中小企業のトップにとって、会社がなくなることに対する恐怖は

底知れぬものがあります。特に二世社長にとってはひとしおではないでしょうか。

私は仕事柄中小企業の社長さん方にお会いすることが多いのでそれを強く感じます。


企業の目的は継続であるとよく言われます。私の敬愛する社長に企業の目的は何か?

と質問したらやはりこういうお答えでした。


しかし、私は企業の目的(存在価値)は社会への貢献であると考えます。

企業に関係する人々や社会に対して役に立つことを提供すること、特にその商品や

サービスを買ってくださる顧客に応えていくことが目的であろうと思います。

そしてその結果が継続ではないかと考えます。

皆様はどうお考えでしょうか?


業績が今一な企業にとっては、何をしてでも儲けたいという気持ちになることが多いかもしれません。

しかし、何をしてでも儲ければよいという考えだけで進むことは避けるべきです。

なにも貢献が出来なくなれば会社をたたむことも決断しなければなりません。

しかし、社会への貢献を目的にとしてがんばる企業は社会が存在を許容すると信じます。


暑い中、クダクダと失礼しました。


江嵜   esaki@rmicon.co.jp





2010年8月16日月曜日

「ふりかえり」

こんにちは。RMI田邉です。

夏休みを利用して以前から興味のあったファシリテーター養成講座に参加してきました。
講座は2日間だったのですが、「演習・ふりかえり・理論での確認」の連続だったので、
本当にくたびれてしまいました。

今考えると、くたびれた本当の原因は、演習の連続ではなく、
演習ごとに行われた「ふりかえり」だったのではと思っています。

「ふりかえり」とは、演習で交わされた言動がその場に与えた影響を
受講者全員で確認していくものです。
各演習には目的があり、また自分でもこうしたいというイメージがあるので、
その達成度・言動などをふりかえると、自分の足りない部分が嫌というほど見えてきて、
私はこの「ふりかえり」作業が苦痛でした。

幸いにも、この講座では、他の受講者や講師の方々が
「悪い部分」を「直すともっと良くなる部分」として教えてくれるため、
自分自身のダメ出しで落ち込んでいる私をうまくひっぱりあげてくれたのですが、
「本当にくたびれてしまった」を思うと、これからの誰も助けてくれない状況で
私はこの「ふりかえり」を日常に取り入れることができるのだろうか?と考えてしまいます。

塩野七生さんの「日本人へ リーダー編」の中の「プロとアマのちがいについて」で
「自己反省は、絶対に一人で成さねばならない。決断を下すもの孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。」とありました。
大辞泉で反省とは「自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。」とあります。
これはまさに「ふりかえり」!なるほどプロへの道のりは険しいのですね。

2010年8月5日木曜日

伝える力・受け取る力

こんにちは。RMI田邉です。

先日、文楽を見に行ってきました。
文楽人形は、3人で1体の人形を操っていきます。
リーダーである「主づかい」が「左づかい」「足づかい」に
次のどんな動作をするかのサインをおくることで、
人形が歩いたり、踊ったりの演技をしていきます。

このサインを正確に読み取るために
「足10年、左10年」と言われているそうです。
そしてこの経験がないと「主づかい」になれないのでしょう。

自分の思いを伝えるためには、そしてその思いを受け取るためには
専門の「技術」がいるようです。

また「主づかい」は人形の顔がどの方向を向いているのかを
髪型で判断するそうです。
そのため髪結いさんは、人形を役の髪型に結うだけでなく、
顔の正面がどこなのか「主づかい」が分かるように結わねばならないそうです。
ここにも伝える力・受け取る力が必要なようです。

RMIはこんな会社です

弊社((株)アール・エム・アイ)は
リスクマネジメントを研究する会社として1993年に創設され、
その後ISOを主体とするマネジメント構築を主たる業務として活動してきました。

スタートは、ISO9001(品質)とISO14001(環境)のみでしたが、その後、
プライバシーマークやISMS(ISO27001)などの情報系のマネジメント構築に拡大、
さらには企業の社会的責任(CSR)の研究、工場や事務所の業務改善支援も進めています。

中小企業にとってマネジメントシステムの構築は費用、時間、さらには人手などが
充分でない中で、どうしたら良いかと考えられることも多く、結果として後回しに
されることもあるかと思われます。
また認証取得されたあとになって、うまく活動が進まないなどの問題にお悩みの企業も
あるようです。  いずれの場合も進歩がないなら厳しい時代に後れるかもしれません。

弊社は弊社に関わる企業およびそこで働いておられる人々が、「元気で長生き」
出来る様、ともにがんばるということを掲げて行動している会社です。

何か御座いましたらご連絡ください。ご相談は無料です。
                                             江嵜 為丸

2010年7月28日水曜日

トップの健康と企業リスク

こんにちは。
RMIのブログが開設されましたので、いろいろなことを発信できればと思います。
よろしくお願いいたします。

小さい企業にとって最大のリスクとは何でしょうか?
資金繰りや仕事の受注、後継者問題なども重要です。
しかし、トップの健康も大きなリスクですね。
最近それを実感します。

個人企業なら、事業主が何らかの病気になってしまったら、仕事はストップします。
企業が大きくなるにつれ、短期間なら多少の病気などは他の人で何とかカバーできるようになります。
トップの健康状態がすぐれなくても、企業ががんばれるためには、共通の考え、理念、目標が
明確に無いといけません。これらがしっかりしていると何とかしのげます。
そんなことを考えています。

江嵜

2010年7月26日月曜日

「空」「雨」「傘」三段論法の活用

久しぶりに日経ビジネスアソシエを購入した。「報・連・相より空・雨・傘」という表紙タイトルが気になったからだ。

「空・雨・傘」とは「空」の「状況」を見て、「雨」が降るだろうと「解釈」し、「傘」を持っていく「行動」をとるという、「状況・解釈・行動」の三段論法のことだという。
この「空・雨・傘」思考は、組織全体の問題解決力を高めるそうだ。当たり前に実施していそうなこの「空・雨・傘」、理解度を確認する問題を解いていくと意外と難しいことがわかる。

たとえば、「各支店での金額(売上?)の数字をエクセルでグラフ化して上司に提出した」は「空・雨・傘・その他」で分けると何になるか。答えはその他(空未満)。これでは何の状況も見えない。グラフ化してそこからどんな状況が読み取れるかを報告してはじめて次の「雨(解釈)」にすすめる。

状況を表し、要因を調べ(解釈)、現状に対する具体策を提案する(行動)ことはかなり意識しないとどこかが抜けてしまう。
ISO活動で作成する是正処置報告書などの報告書をこの「空・雨・傘」で再確認してみると、活動内容の抜けが明らかになるのではないかと思っている。今度試してみたい。

2010年7月20日火曜日

RMI blogをはじめました。

こんにちは。RMI田邉です。今日からRMIメンバーによるブログを始めます。当社メンバーコンサルタントが、日常の中で感じたことや、是非とも紹介したいと思った書籍などの情報を発信していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。