2010年8月5日木曜日

伝える力・受け取る力

こんにちは。RMI田邉です。

先日、文楽を見に行ってきました。
文楽人形は、3人で1体の人形を操っていきます。
リーダーである「主づかい」が「左づかい」「足づかい」に
次のどんな動作をするかのサインをおくることで、
人形が歩いたり、踊ったりの演技をしていきます。

このサインを正確に読み取るために
「足10年、左10年」と言われているそうです。
そしてこの経験がないと「主づかい」になれないのでしょう。

自分の思いを伝えるためには、そしてその思いを受け取るためには
専門の「技術」がいるようです。

また「主づかい」は人形の顔がどの方向を向いているのかを
髪型で判断するそうです。
そのため髪結いさんは、人形を役の髪型に結うだけでなく、
顔の正面がどこなのか「主づかい」が分かるように結わねばならないそうです。
ここにも伝える力・受け取る力が必要なようです。