2010年8月16日月曜日

「ふりかえり」

こんにちは。RMI田邉です。

夏休みを利用して以前から興味のあったファシリテーター養成講座に参加してきました。
講座は2日間だったのですが、「演習・ふりかえり・理論での確認」の連続だったので、
本当にくたびれてしまいました。

今考えると、くたびれた本当の原因は、演習の連続ではなく、
演習ごとに行われた「ふりかえり」だったのではと思っています。

「ふりかえり」とは、演習で交わされた言動がその場に与えた影響を
受講者全員で確認していくものです。
各演習には目的があり、また自分でもこうしたいというイメージがあるので、
その達成度・言動などをふりかえると、自分の足りない部分が嫌というほど見えてきて、
私はこの「ふりかえり」作業が苦痛でした。

幸いにも、この講座では、他の受講者や講師の方々が
「悪い部分」を「直すともっと良くなる部分」として教えてくれるため、
自分自身のダメ出しで落ち込んでいる私をうまくひっぱりあげてくれたのですが、
「本当にくたびれてしまった」を思うと、これからの誰も助けてくれない状況で
私はこの「ふりかえり」を日常に取り入れることができるのだろうか?と考えてしまいます。

塩野七生さんの「日本人へ リーダー編」の中の「プロとアマのちがいについて」で
「自己反省は、絶対に一人で成さねばならない。決断を下すもの孤独だが、反省もまた孤独な行為なのである。」とありました。
大辞泉で反省とは「自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。」とあります。
これはまさに「ふりかえり」!なるほどプロへの道のりは険しいのですね。