2010年11月24日水曜日

どうする!内部監査!!

こんにちは。RMI田邉です。

10月から3月にかけて、内部監査のご依頼や監査員研修をすることが多くなります。
「せっかくなら効果のある内部監査を!」と思うのですが、なかなか難しい課題です。

企業で事務局をしていた時に内部監査の準備で頭が痛かったことの一つが
チェックリストの作成でした。
毎年同じチェックリストだと面白くないので、何とかしたかったのですが、
どうしていいのかわからず、あれこれ考えているうちにタイムオーバーとなり
前年のものをちょっと手直しして使ってしまう~になっていたのです。

昨年QMSの内部監査参考図書を見つけました。
「図解ISO9000プロセスアプローチ内部監査パフォーマンス改善のための効果的な監査の進め方」
というとても魅力的なタイトルの本です。
内容もとても魅力的で、最後の章に監査チェックリスト質問例があり
「適合性の確認」と「有効性の確認」のための質問をまとめてくれているのです。
この質問例は、きっとチェックリストの見直しに役立つと思います。

また「ISO9001/14001内部監査のチェックポイント200 有効で本質的なマネジメントシステムへの改善」という、9001と14001両方の内部監査お役立ち本もあります。
この本には、業務部門別と共通事項の具体的な監査のチェックポイントが200項目まとめられています。
「この工程、この活動をポイントに今年は監査をしよう!」という時の助けになると思います。

中小企業のためのISO9001 何をなすべきか

こんにちは。RMI田邉です。

「中小企業のためのISO9001 何をなすべきか ISO/TC176からの助言」2008年改正対応版を
やっと入手しました。
9001の2008年版が追補改正で大きな変化がないように、「~9001何をなすべきか」も
前版と大きな変化はありませんでした。

2000年版の「~9001何をなすべきか」は、企業の事務局として使っていた時代からのもので
「どうしてこんなところにマーカー引いているのだか・・・」「この記号は何?」
という状態のため、2008年版の購入で「きれいになって気分一新」となりました。

この本は規格要求事項の項番ごとに、タイトル通り
「何をしなければならないか」をわかりやすく解説されています。
これから9001を構築する事務局、管理責任者の方にはもちろんおすすめの1冊ですが、
2代目・3代目事務局、管理責任者の方にも自社9001の再考のために
ぜひご活用いただけるものだと思います!

2010年11月22日月曜日

”「慣れること」に慣れるな

こんにちは。RMI田邉です。

 ”「慣れること」に慣れるな”
「渋沢栄一100の訓言」規律を学ぶための教えの一つです。
著者 渋澤健氏によると、
精進につながる習慣はいい結果をうむが、マンネリになる習慣は悪い結果しか生まない
ということだそうです。

ISO事務局をしていた頃、慣れからのマンネリ(形骸化)の沼に沈みそうなとき
目を覚まさせてくださる人が社外に二人いました。

一人は構築を支援してくださったコンサルタントさん。
定期的に電話やメールで私の近況を確認され
いつも「それば素晴らしい!」と励ましてくださいました。
単純な私はこのフレーズを聞くと「私ってやれるやん!」と思え、
新しいアイデアを試そうと思えるのでした。

もう一人は審査員さん。
年に1回の審査時に、規格や運用の不適合の解説の中から、
「明日からこれやってみよう!」と思わせる気づきとやる気をいただけました。

もちろん社内にも強力な仲間がいて
昼食のとき、私のアイデアの検証役になってくれました。
行動の鮮度を保つために、私は気にかけてくれる「いいブレーン」の存在が必要なようです。

今の目標の鮮度を保つためにも、やっぱりいい仲間が必要です。
いい仲間を持つためには・・・。
仲間に飽きられない自分でいることが必要なのでは!やっぱり精進なのですね。

2010年11月19日金曜日

自分の強みを考える

こんにちは。RMI田邉です。

先日「コミュニケーションの活用によるチーム力の向上」というタイトルの研修を行いました。
グループワークや講義から、自分がチームの中でどんな影響力を発揮し
問題解決に役立つのかを考えていきました。

グループワークを観察していると、それぞれの人の強みがよく見えます。
振り返りのタイミングで、観察者として感じた各自の強みをフィードバックしていて
「?私の強みってなんだろう?」と、作業の手が止まってしまいました。

今回のような研修に受講者として参加し、講師の方からもらうフィードバックや、
日常の業務で教えてもらえる私の強みは、大体が私が持つ私への感想と違い
「いいほう」に離れているので、落ち込んだ時の元気の素になっているのですが、
「元気の素」ということは「自分の本当の力」とできていない証拠のように思えてきます。

自分の強みが本当に分かって、これを効果的に活用できるようにマネジメントできれば!

まずは自分の強みを見極めることから始めたいと思います。
自分の観察者は近い未来の自分です。
しっかり観察してもらうためには、観察の材料を見える形で残していかなければなりません。
これからは、このブログを使ってその材料を残していこうと思いつきました。

2010年11月16日火曜日

企業の社会的責任 どう取り組む?

こんにちは。RMI田邉です。

ISO26000が発行され、組織の社会への責任ある行動は、
今後ますます強く求められるようになってくると思われます。
特に企業にとっての社会的な評判は、
組織を運営していく上で、大きな影響をおよぼすことが予想されます。

「でも企業の社会的責任って具体的に何をするのだろう?」
なかなか具体的なイメージがわかないです。
ISO/SR国内委員会のサイトには、そんな疑問に答えてくれる情報がアップされていました。

まず1つ目
”やさしい社会的責任-ISO26000と中小企業の事例-<解説編>”
には、ISO26000のポイントが分かりやすくまとめられています。
http://iso26000.jsa.or.jp/_inc/top_iso/2kaisetsu.pdf

そして2つ目
”やさしい社会的責任-ISO26000と中小企業の事例-<事例編>”
には、項目ごとに実際に企業が取り組まれた活動内容が活動のヒントと一緒に紹介されています。
http://iso26000.jsa.or.jp/_inc/top_iso/3jirei.pdf

是非ご活用を!

2010年11月15日月曜日

トイレからの発信で成功!

急に冬が近づいて来た感じがします。
皆様御変わり御座いませんか。

先日、京都のソフトコム株式会社を訪問した。この会社は広くIT関係を業とされており、
ホームページ作成でもお世話になったことがある。以前KSR(京都発信:企業の社会的責任CSR)
活動を主体的に進められ、今春プライバシーマークも取得された。
弊社がご縁があってこれらの取得のお手伝いをさせて頂いた。

ソフトコム社のユニークな活動の一例はトイレにもある。会社には男女4箇所のトイレが
あるそうだが、その中に丁度数分で読める程度のS社ニュース(A4位の大きさ)が張られているのだ。
そこには責任者のメッセージや活動状況の他に、従業員の感想などが合わせて書かれている。
いくたびに内容が進んでいるのでおそらく高い頻度で更新されているにちがいない。

トイレで用を足している間に読める程度に書かれている。長すぎず短すぎずである。
私も学生の頃、トイレに英単語を張りつけて必死に憶えたものだ。
こんな経験を持った方が応用を思いつかれたに違いない。

トイレの中に貼り出すことの効用は他にもある。社内掲示板なら、外部の人はまず見ることはない。
社内に外部に人が立ち入ることは原則禁止されているからだ。しかし、トイレは違う。
外部に活動を伝えているのだ。いいところに目をつけたものだと感心する。

「おかげさまで、KSRの活動もプライバシーマークの活動も社員1人1人に認識され、
うまく進んでいます」 社長の中道さんは満足そうに語ってくれた。

ソフトコム社は今後京都のCSR活動のモデル企業になっていくに違いない。
いうまでもなくCSRの活動は他社に自社の立派さを自慢するものではない。
それは企業活動そのものであるからだ。
そして結果として企業が永続していくことになるのだ。

                         アール・エム・アイ    江嵜 為丸

2010年11月12日金曜日

マン・レイ展


江嵜です。
大阪国立国際美術館で「マン・レイ展」が開催されていたので出かけた。
上記の写真はチケットである。
マン・レイは1890~1976年に活躍した米国の写真家である。
私が関心を持ったのは、ソラリーゼーションという写真技術の開発者であることと
その現物が直に見られるということであった。
この技術はご存知の人も多いと思うが、白と黒の反転をうまく利用して作品のイメージを
がらりと変えるもので、私もいつの日かものにしたいと思っている技術である。
作品は見事なもので、さすがと感銘を受けた。
一般に写真などを展示する場合は大きくしないと見劣りがするものだが、
展示されている写真は大きくないにもかかわらす極めて強い印象を見る人に
与えていた。ジュリエット・グレコのポートレートはわずかに10cm程度?しかない
にもかかわらずである。
彼の写真は、被写体の内面に肉迫しているからにちがいない。
マン・レイが活躍した時代にはデジタルカメラはまだ無かった。もし今の時代に生きていたら
どんな作品を創造するであろうかと想像するとワクワクしてくる。
展覧会は11月14日まで。お奨めである。
                                 アール・エム・アイ  江嵜為丸

2010年11月10日水曜日

ドラッカー

こんにちは。RMI田邉です。

最近書店に行くと「ドラッカー」でいっぱいです。これは間違いなく岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」通称「もしドラ」が100万部という大ヒットになったからです。

「この表紙では電車で読むのはちょっと恥ずかしいけど内容は面白いよ。」わが社に「もしドラ」が持ち込まれたのは、まだこんなブームになる前のことでしたが、今では等身大(?)のみなみちゃん(「もしドラ」主人公)が本屋さんに飾られているくらいです。

「もしドラ」が引き起こしてくれた「ドラッカーブーム」のおかけで、「マネジメント」という言葉が一般化されてくるのではないかと感じています。マネジメントを研究している私としては精力的に取り組まねば!とマネジメントへの思いを新たにしています。

現代思想2010年8月号に「コンサルタントの条件」として1970年ギボンズのドラッカーへのインタビューが掲載されています。
ここでドラッカーは、「強みを知るとは、誰もが人としての成長を手にするプロセスそのものである。同時にいかにして強みを現実に適応しうるかをも知らなければならない。弱みが克服可能とは考えない。」と言っています。
また、「人には自分が何者かを他者に理解してもらう責任がある。」
「組織は理解と信頼の上に成り立つもの」「理解のないところに信頼はない」「若い人ほどそんな基本を知らない。」と続けています。
確かに、集団で活動するために他者に自分を理解してもらわないと何も始まらない、こんな基本的な考えを私は大切に思っていませんでした。ドラッカーがなぜ世代や組織を超えて読まれるのかは、こんな基本的で大切なことを気づかせてくれるからなのかもしれません。

最近「どのようにして組織内のコミュニケーション力を強化しチーム作りをしていくのか」と相談されることが多くなりました。研修や企業の会議支援を通じてこの問題に取り組んでいます。
これからは、このドラッカーの言葉を理解し生かしていこうと思っています。

2010年11月8日月曜日

ISO26000発行

こんにちは。RMI田邉です。

11月1日にISO26000が発行されました。日本語版については、準備中とのことで
発行予定が決まり次第、ISO/SR国内委員会のサイトで発表されるようです。

DISは、ISO/SR国内委員会のサイトで日本語版が確認できますので、
もうしばらく、こちらで待っておくことになるのでしょう。
http://iso26000.jsa.or.jp/contents/document.asp

ダイヤモンド社「経」2010年10月号(No.108)に
「借金してでも社会貢献にハマる若者たち」というタイトルの記事が掲載されていました。
竹井善昭氏の記事なのですが、いま高校生や大学生を中心に巻き起こっている「ブーム」なのだそうです。

今の若者は、車や服にお金をかけないから一見お金を使っていないように見えるのですが、
NGOの現地活動を体験するスタディツアーが人気だったり、
CSRや社会起業家に関する有料セミナーに参加したりと「社会貢献=カッコイイ」になっているそうです。
チャリティーイベントを企画してカンボジアに小学校と診療所を作ったギャル男くんがいるそうで、
カッコイイと思うだけでなくしっかり物にすることろは、本当にカッコイイと思いました。

アメリカでは、今年NPOが文系学生の就職先第一位になったそうです。
日本でも社会貢献をしたいと就職先にNPOを選ぶ学生が増えているそうです。
これからは、社会貢献が背景にない企業は取り残されていくのかもしれません。

2010年11月6日土曜日

JIS Q 9004:2010

こんにちは。RMI田邉です。

JISQ9004:2010が発行されました。昨年からアイソスなど雑誌や関係者のHPで
内容や活用手法についていろいろな情報が発信されていたのに
なかなか「現物入手」できなかったので大きな期待を持ってページを開きました。

2010年版は「組織の持続的成功のための運営管理-品質マネジメントアプローチ」と
タイトルも一新され、厳しく複雑に変化する環境におかれているわれわれが、
継続的に成功するためには、顧客や利害関係者の期待に応えられる組織となることが不可欠で、
9004:2010はその支援のためにつくられたそうです。

本文は「難解な日本語がなくわかりやすい!!」とは言えませんが、付属書A「自己評価ツール」は組織の現状分析や運用効果の確認に「即使える!ツール」になっています。
品質マネジメントの各要素を5段階評価する一覧表を使って現状の点数をつけ、レーザーチャートに落とし込むと組織の強みと弱みが一目瞭然です。付属書Cには9001:2008との対比表が乗っていますので、どの項番に働きかければいいのかがわかります。
管理責任者、事務局には、頼もしいアイテムになると思います。

それだけでなく、9001を認証されていない企業にも9004:2010の付属書A「自己評価ツール」は活用できます。組織の強み弱みを「見える化」できるこの「即使える!ツール」を是非組織の持続的成功のために役立ててください。

JISQ9004:2010は、日本工業標準調査会で閲覧ができます。
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html
購入は、日本規格協会で!
http://www.jsa.or.jp/