2010年11月12日金曜日

マン・レイ展


江嵜です。
大阪国立国際美術館で「マン・レイ展」が開催されていたので出かけた。
上記の写真はチケットである。
マン・レイは1890~1976年に活躍した米国の写真家である。
私が関心を持ったのは、ソラリーゼーションという写真技術の開発者であることと
その現物が直に見られるということであった。
この技術はご存知の人も多いと思うが、白と黒の反転をうまく利用して作品のイメージを
がらりと変えるもので、私もいつの日かものにしたいと思っている技術である。
作品は見事なもので、さすがと感銘を受けた。
一般に写真などを展示する場合は大きくしないと見劣りがするものだが、
展示されている写真は大きくないにもかかわらす極めて強い印象を見る人に
与えていた。ジュリエット・グレコのポートレートはわずかに10cm程度?しかない
にもかかわらずである。
彼の写真は、被写体の内面に肉迫しているからにちがいない。
マン・レイが活躍した時代にはデジタルカメラはまだ無かった。もし今の時代に生きていたら
どんな作品を創造するであろうかと想像するとワクワクしてくる。
展覧会は11月14日まで。お奨めである。
                                 アール・エム・アイ  江嵜為丸