2010年11月10日水曜日

ドラッカー

こんにちは。RMI田邉です。

最近書店に行くと「ドラッカー」でいっぱいです。これは間違いなく岩崎夏海さんの「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」通称「もしドラ」が100万部という大ヒットになったからです。

「この表紙では電車で読むのはちょっと恥ずかしいけど内容は面白いよ。」わが社に「もしドラ」が持ち込まれたのは、まだこんなブームになる前のことでしたが、今では等身大(?)のみなみちゃん(「もしドラ」主人公)が本屋さんに飾られているくらいです。

「もしドラ」が引き起こしてくれた「ドラッカーブーム」のおかけで、「マネジメント」という言葉が一般化されてくるのではないかと感じています。マネジメントを研究している私としては精力的に取り組まねば!とマネジメントへの思いを新たにしています。

現代思想2010年8月号に「コンサルタントの条件」として1970年ギボンズのドラッカーへのインタビューが掲載されています。
ここでドラッカーは、「強みを知るとは、誰もが人としての成長を手にするプロセスそのものである。同時にいかにして強みを現実に適応しうるかをも知らなければならない。弱みが克服可能とは考えない。」と言っています。
また、「人には自分が何者かを他者に理解してもらう責任がある。」
「組織は理解と信頼の上に成り立つもの」「理解のないところに信頼はない」「若い人ほどそんな基本を知らない。」と続けています。
確かに、集団で活動するために他者に自分を理解してもらわないと何も始まらない、こんな基本的な考えを私は大切に思っていませんでした。ドラッカーがなぜ世代や組織を超えて読まれるのかは、こんな基本的で大切なことを気づかせてくれるからなのかもしれません。

最近「どのようにして組織内のコミュニケーション力を強化しチーム作りをしていくのか」と相談されることが多くなりました。研修や企業の会議支援を通じてこの問題に取り組んでいます。
これからは、このドラッカーの言葉を理解し生かしていこうと思っています。