2010年12月13日月曜日

ISO(JISQ)31000 リスクマネジメントー原則及び指針ー

こんにちは。RMI田邉です。

昨年11月に発行されたISO31000の翻訳規格JISQ31000が
今年9月に発行されています。
2011年1月号のアイソスで特集が組まれていて、
JISQ31000の活用方法がわかりやすく説明されています。

この規格の興味深いところは、リスクマネジメントの導入が
組織のミッションや経営方針との関連づけからスタートすることと、
リスクを目的に対する不確かさの影響
(影響とは期待されることから好ましい方向及び/
又は好ましくない方向に乖離することをいう。)と定義しているところです。

リスクマネジメントといえば、好ましくない状況回避のため、
リスク分析・特定から対応を定め運用していくと考えがちですが、
複雑な環境下での組織運営に役立つリスクマネジメントには、
組織目的との整合性とリスクを好ましくないものだけとしない視点が重要になるようです。

この新しい概念を取り入れた31000を活用することで
組織は「目的達成の可能性を増加させる。」ことができるようです

規格の閲覧は日本工業標準調査会で可能です。
http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html