2011年8月28日日曜日

第1回 勉強会 JISQ31000:2010(その2)

■リスクマネジメント機能の種類
リスクがもたらす好ましい結果および好ましくない結果を管理するリスクマネジメント(RM)には3つの機能があると考えて以下のようにまとめました。

1.戦略的RM機能
 好ましい結果のRMである場合が多い。好ましい結果となる確率を上げる。
2.業務的RM機能
 好ましくない結果のRM(品質管理、是正対策など)である場合が多い。
 好ましい結果となる確率を下げないように、好ましくない結果の発生をおさえる。
3.危機管理機能
 好ましくない結果のRMである場合が多い。発生頻度は少ないが、その影響が大きいものへのRM(重大クレーム、不祥事、災害の発生など)
 危機的状況への対策として事業継続計画(BCP)事業継続マネジメント(BCM)がある。

■これからのリスクマネジメント
JISQ31000:2010は、RMを従来の好ましくない影響を管理するマネジメントシステムから、組織の目標達成(好ましい結果)を支援するマネジメントシステムに変化させました。
このことで、今までリスクの分野ごとに運用されることが多かったRMが、組織の目的達成を核とした一つのマネジメントシステムとして運用できるようになったのではないかと考えます。

今回は、JISQ31000検討しました。
次回は、リスクマネジメント機能の1つ危機管理への対応「事業継続計画(BCP)」をテーマに勉強会を実施します。


当社の勉強会にご興味のある方、参加を希望される方は
下記までご連絡ください。
担当:田邉朋子 tanabe@rmicon.co.jp