2012年4月7日土曜日

樹脂の劣化について

昨今、色々なモノの劣化が問題になっています。
例えば、戦後の高度成長期に建設された建物、橋、高速道路などの劣化です。
これらは社会リスクの原因となっています。

当社の勉強会、3月度のテーマは「樹脂の劣化について」で、私の担当でした。
社内の皆さんから「樹脂の劣化はどうなっているの?」と質問され、昔勉強したわずかな知識を披露したら、勉強会でもう少し詳しく説明せよということになったのです。

内容は、
合成樹脂(合成高分子)とはなにか
天然にある樹脂にはどんなものがあるか
プラスティックとプラスティックスのちがい
汎用樹脂、エンジニアプラスティック、スーパーエンジニアプラスティックのちがい
樹脂の劣化と老化のちがい
劣化のメカニズム
縮合重合物(重縮合)と付加重合物(ラジカル重合)での劣化のちがい
劣化を引き起こす要因
劣化対策の基本
加工剤と安定剤  など。

先日、ビジネスフェアが開かれた折、京都の大学紹介コーナーが設けられたので、
最近の樹脂(高分子化学)に関する研究がどんなになったかについて質問しました。
それによれば、最近の高分子化学の研究は、繊維強化複合材等から生体高分子(DNA組み変えを含む)に進化しているようで、当社の勉強会でお話した内容は古いかもしれません。
しかしたまには、「いまさら聞けない基本知識?」を見直すことでなにか気づきがあるかも知れないと思っています。                   
                       (株)アール・エム・アイ   江嵜 為丸