2013年1月15日火曜日

プロに写真を撮ってもらった

1年ほど前に、新しい小型カメラを買ったところ、撮影費無料サービス券(有効期限1年)をくれた。忘れていて、ぎりぎりになったので、家内に一緒に写真を撮ってもらおうか?とさそった。きっと断るだろうとおもっていたが、はりきってパーマに出かけた。

単なる写真好きの私にとっては、プロカメラマン(写真で飯を食っている人とする)の仕事はアマチュアとどう違うのかというところに興味がある。

一昔のアナログの時代は現像や焼付けなどの暗室技術では、プロアマの差は歴然としていたが、いまや暗室作業そのものがほとんど無くなり、カメラもパソコンも同じものを誰でも買えるようになり、アマでも機械とソフトがあればそれなりのことができるようになった。

極端にいえば、技術的な差は機械的には無くなり、人間力というか、経験による相手に喜んでもらえる写真とは何かを知っているかどうか、それを実際に撮れるかということの差になってきたのではないかと思う。もちろんこの差は大きくなかなか埋まらないのであるが。

このカメラ店はすこし前までは、カメラと部品販売といわゆるDPEだけであったが、改造して半分スタジオにした。当日、予約の時間より少し早めに出かけて、子供の撮影をしていたのを身近に見せてもらった。色々なポーズをして子供のご機嫌をとり、何とか笑顔にさせようとしているし、そのための小道具も色々準備されている。ご両親も一緒に声をかけている。ベストを尽くそうとしているため、時間が結構かかってしまう。

我々の時は、次の予約が押し迫っていたので時間をさほどかけずに済んだ。最高の顔を引き出してもらえなかった?が、無料券なら仕方がないのかもしれない。それだけでは申し訳ないと思い、追加写真を撮ってもらい有料にしてもらった。きちんと写ってはいるが、すこし表情が硬い。次々とこなしていかないといけないのだろうから、あまりかまっておれないのかもしれない。

アルバムか台紙に貼ってもらって、1時間3~5万円程度の売り上げになるようだから、もし8時間フルに仕事があれば利益は大きい。小型カメラ1台売っても何ぼにもならないと聴いているので、スタジオの方が利益率ははるかに良いのだろう。しかも、カメラ販売部門の人数に比べ、スタジオは若い女性がカメラマンを入れてたったの3人だ。

この店は、老舗の写真館のよさを取り入れ、今のところ成功しようとしている。しかしまだ、また行こうと思わせるほどの力がスタジオには不足しているように感じた。
もっとこうしたら良いのにと思うが、頼まれたわけでもでないから何も言えない。

                  ㈱アール・エム・アイ      江嵜 為丸