2011年9月12日月曜日

京都を学ぶ ~経営編~ 第3回 (井上喬)

2.ベンチャーが、立ち上がる

1)用途転換

疎水を通して水を送り、水車を廻して機織り機を動かすのでなくて、発電して電線でエネルギーを送るという画期的な方式の実用化は、その後京都の地に電気事業が芽生えていくための、大きな意志決定であったと思われます。
(この事業は、後発の他の同様事業と集積され、今の関西電力となっています。)

どうでしょう、平安神宮の前の疎水をたどってみてください。

流れは途中に哲学の道を従え、何故か北に向かいます。京都の町の勾配にさからっています。北上を重ねやがて松ヶ崎あたりから左折し、西に向かいます。そして驚いたことに加茂川の下を潜り、西陣地区を抜けてやがて、堀川、天神川に合流します。

120年前の京都人壮大な心意気を味あわれては?


次回の配信は9月18日を予定しています。