2012年9月16日日曜日

エンゲル係数が高いのは豊かのしるし?

今までエンゲル係数が高いのは貧しいからと教えられ疑念を懐かなかった。

9月15日の日経「エコノ探偵団」に、大阪成蹊大学准教授田中浩子さん(先だってきょうとマーケティング研究会に講師としてお話頂いた)は、調理済みのおかず、弁当を持ち帰る中食(というらしい)の増加も食料費率を高める(エンゲル係数を高める)一因と書いておられる。食事を外食と中食に頼ると食費が上がるのは当然だろう。

データでは主要国のエンゲル係数は、2011年は日本が28.7%と09年度より上がっている。ちなみに米国は8.6%、英国が13%、フランスが16.7%といずれも上昇しているそうだ。日本はそんなに貧しいのか?

しかし、我が家では、夕食などのおかずを作るのがだんだんと面倒・億劫になり、惣菜を買ってきて済ませるほうが楽で簡単、結構美味しい、光熱費も助かるという理屈をつけて出かけることが増えてきた。

ある意味ではそれが出来るのは生活が豊かになったためではないかという気がする。

他に欲しいものがあるわけでもなければ、一寸美味しいものを食べたいというのも自然である。エンゲル係数は上がっているのだろうが、貧困になったという実感はない。
新しい研究テーマにならないかと田中先生にご相談したところ、取り上げて頂けそうだ。どんなことになるか、今から成果が楽しみだ。

                           ㈱アール・エム・アイ  江嵜為丸